ページ 4 ◆ 怪談

アメリカ人の日本研究家・ハーン氏が来日した時に経験した、世にも不思議な出来事。

ハーン氏は山あいの村里に取材にゆくため、路線バスに乗り込んだ。
目的地までの所要時間は20分ほどらしいが、途中にバス停はないらしい。

乗車してから8分ほど経過したところで、ハーン氏は奇妙なことに気がついた。
ハーン氏が乗車したときには自分以外の乗客は6人いたはずだが、今見ると5人になっている。
「オカシイナ、僕ノ記憶違イカ…?」

そしてさらに5分ほど経過したところで、ハーン氏は自分以外の乗客が2人になっていることに気がついた。
ここまでバス停はないのだから、乗客が降りているはずはない。何かがおかしい。

ハーン氏は運転席に駆け寄った。
「チョット、運転手サン…」
ところが、恐ろしいことになんと運転手の姿まで消えている。にもかかわらずバスは勝手に走っている。

「何ナンダ、コレハ!?」
恐怖に駆られたハーン氏が後ろを振り向いてみると、乗客がさらに2人消えている…

さて、この時点でバスの中にいるのは何人?


答え: 人 

ここはノーヒントで。
念のため言っておくと、乗務員は消えてしまった運転手のみです。
まあ、路線バスにバスガイドがいると思ってる人はいないと思いますが (笑)。
文中の「ハーン氏」はラフカディオ・ハーン (小泉八雲) とは特に関係ありません。

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