ネット上ではいろいろなところで話題になったようですが、これは今年 8 月 18 日付の日本経済新聞の夕刊に掲載された、作家・坂東眞砂子氏のエッセイ「子猫殺し」を巡る騒動です。
文章の全文 (新聞のキャプチャ画像もあり) と、騒動の一連の経緯については、こちら → ニュー速用まとめ wiki
読者の反応は大部分が「ふざけんな坂東!」といったところでしょうか。
ただ『人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない。それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない』というのは、少なくとも間違いではない、とは思います。
問題はここで坂東氏が、『自分のより納得できる道』として子猫殺しを選んだのはなぜだろう、というところです。
避妊手術をするのも『生まれてすぐの子猫を殺』すのも『同じこと』で、『子種を殺すか、できた子を殺すかの差』でしかないというのなら、逆に言えば避妊手術を選択することだってできたはずですが、坂東氏はそれを選びませんでした。
その理由として、坂東氏は『獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか』と述べています。
私としては、ここに最大の違和感を感じています。
虫や魚なんかと違い、生まれてすぐに独力での生活を始める哺乳類の子などいないのですから、哺乳類のメスにとっての「生」とは、産んで終わりではなく、少なくとも子供を独り立ちさせるまでは続くものなのです。坂東氏はそこを理解しているのでしょうか。まさか人間の母親についても「産めばそれで母としての務めは終わり」などと考えているわけではないとは思いたいのですが。
子猫は命を奪われ、親猫は母親としての「生」をまっとうできない。これのどこに、「生」の充実があるというのでしょうか?
ついでにいえば、『殺しの痛み、悲しみも引き受け』るというのは、具体的には何をすることを言うのでしょうか。そこがまったく見えないところが、どうにも釈然としません。
坂東氏の作品には、映画化もされた「死国」などがあります。「死国」では、娘をなくした母親の執念と、その死んだ娘の執念が描かれています。
そんな作品を描いた人の行為としては、およそ信じがたいものがあります。それとも、有名になると人は変わってしまうのでしょうか。残念です。
人間の都合で殺されてしまう動物が、他にも世の中に多く存在し、この子猫たちだけが特別な存在でないのは確かです。
でも、殺さなくてもすむ方法があるのなら、おそらくそうしているであろう、という場合が大半のはず (マニア向け販売を目的とした希少種の乱獲なんかは当然別物ですが)。
少なくとも、間違った論理 (今回の場合は「メスは出産さえ経験すれば満足であろう」という考え) にもとづいて動物殺しを選ぶことだけは、してはならないはずです。
今回の騒動が、ペットの生というものを大勢の人が考え直す機会となったことは確かでしょう。
それでも、坂東氏の主張そのものが正しいとは、私にはとうてい思えません。
※9 月 5 日、文章を一部加除しました。
私がたまに見に行く某スペイン語ブログで、コメントが最も盛況な話題のひとつがこれです。「***っていう名前はどういう意味?」という質問コメントが山ほど寄せられます。作者様が「きりがないのでその類の質問は受け付けません」と宣言するほどです (笑)。
当然、上の「***」はアルファベット表記、つまり読み方だけを示した表記なのですが、日本人の名前の意味を読み方だけで判別するのは極めて困難です。
日本人の名前のつけ方は次の 4 種類に大別できると思います (複合パターンもあるでしょう)。
1. 名前の読み方に意味がある。
2. 使用している漢字に意味がある。
3. 意味は特にないが、読み方が好きなのでつけた。
4. 尊属や兄・姉の名前の一部を継承している。
一番多いのは 2. でしょうか。
たとえば、現在の日本の総理大臣の名前は「ジュンイチロウ」です。「イチロウ」が「長男」の意味であることは推測できますが、「ジュン」が何を表わすかは、漢字を見るまではわからないのです。
最近は 3. が増えてきたのでさらにややこしいです (苦笑)。
とりあえず、自分の名前の意味ぐらいは、英語で説明できるようにしましょう。
9 月 1 日は防災の日。1923 (大正 12) 年のこの日に関東大震災が発生したことにちなむそうです。
日本で地震が多く発生することはよく知られていますが、では実際のところどのくらい発生しているのでしょうか。
jisin-bousai.net の統計表によれば、昨年 (2005 年) に発生した震度 3 以上の地震は 171 件。2004 年では 305 件。2000 年はなんと 1490 件 (ホントか? という数字ですが、気象庁の震度データベースでこの数字が正しいことを確認しました)。通常は・・・年によってかなり異なりますが、100〜200 といったところでしょうか。
また、台風については、気象庁による 30 年間の統計 (1971 年〜 2000 年) によれば、上陸する台風は年平均約 3 件、上陸しないけど接近するのは約 11 件。発生数が年平均約 27 件だそうですから、半分近くが日本付近にやってくることになります。
多いとは知っていましたが、あらためて数字で見ると本当に多いですねぇ・・・。
こうなると「自然災害に気をつけましょう」というよりは「自然災害を覚悟しましょう」という方が適切かもしれないのですが、
それでもみなさま (もちろん私も)、くれぐれもお気をつけください。