2005年8月1日

英語 vs. スペイン語 — 学習希望者のための考察

つまりどういうことかというと、これから一念発起して何か外国語を学ぼう!という人へのアドバイスです。
あいにく私がアドバイスできるのは表題の2言語だけなので、この2言語を対比した場合に、どちらが学習者向けであるかを考察してみます。

<世界的な認知度>
そんなものは言うまでもなく英語の勝ちです(笑)。
とはいえ、スペイン語はスペインのみならず、ブラジルを除く中南米の大部分で公用語となっており、国連公用語のひとつにもなっていますので、学ぶ価値は決して低くはありません。

<読み、発音>
これはスペイン語に軍配があがるでしょう。
しかも、文字と発音の間には絶対の規則があり、破られることはありません。「people」とかいて「ピープル」などという予測不能な発音をすることもないのです。
また、大部分がローマ字読みで OK です(もちろんそうじゃない文字も一部ありますが)。日本語なまりのスペイン語は英語なまりのスペイン語よりずっと通じやすいですよ。

<文型>
読むなら英語。基本的には定まった型があるので、主語や目的語が比較的わかりやすいのです。
スペイン語は主語、動詞、目的語の位置が決して固定はされていないため、どれがどれだかわからなくなる可能性があります。
一方、書くならスペイン語。文の要素の位置が固定されていないということは(多少のルールはそれでもあるのですが)、わかったものから順番に書いていけばよい(笑)ということです。
特に、主語がやたら長くなるような場合、先に動詞と目的語をさっさと書いてしまい、後からゆっくり主語を書くことができます。

<名詞、代名詞、冠詞、形容詞>
これは英語の勝ち!
スペイン語では性別や数を気にしなければいけません。なかなか面倒です。

<動詞の活用>
これも英語の勝ち!
スペイン語では、人称と数(1人称単数とか2人称複数とか)によって動詞の形が変わります。つまり、現在形だけでもひとつの動詞に6個の形があるという恐ろしい事態が発生します。しかも不規則活用が多いのです・・・(嘆)

<時制>
これも英語の勝ちです!
まず、過去形が2種類あるんですよ。詳しい説明はしませんけど。私も完璧にこの2つを使い分けられる自信はありません。
また、未来形は、英語だとどんな動詞でも「will+原形」で表せますが、スペイン語は動詞そのものが「未来形の活用」をするのです。しかも人称と数にあわせて6通り・・・
さらに、「直説法」と「接続法」という大分類があります。これもその違いについては説明しませんが、なんとそれぞれに現在形や過去形などがあるのです(接続法未来形は公文書などの文語文を除いては使われないようですが)。
いわゆる普通の文(英語で言う This is a pen みたいなの)は直説法です。接続法は用途がいろいろと特殊で、どこでどう使えばいいのか覚えにくいですが、スペイン語をやる以上どうしても避けては通れません。初級(!)文法最後の難関です。逆にこれを突破すれば、スペイン語の世界が限りなく広がります(大げさ?)。

上で書いた「動詞の活用」と「時制」、スペイン語の辞書の巻末で動詞の活用表を見てみれば、その大変さがよくわかると思います。
スペイン語をやろうという人は、この点を覚悟してから臨むようにしてください。

<結論>
全体としては英語の勝ちでしょう(涙)。
「すでに英語はある程度マスターしているので、別の言語を」と考えている方や、スペイン語になにがしかの思い入れがある方であれば、話は別ですが・・・

スペイン語と英語以外の言語を比べたらどうでしょうか。
フランス語とスペイン語を比べた場合は「読み、発音」でスペイン語が勝ち(他の条件はほぼ対等)。
ドイツ語/イタリア語とスペイン語を比べた場合は「世界的な認知度」でスペイン語が圧倒的有利(他の条件は・・・たぶんほぼ対等)。
中国語とスペイン語では・・・スペイン語が不利かも。勝てるのは「読み、発音」ぐらいか??

・・・うん、まあ、スペイン語もそんなに捨てたものではないと思います。
大変だという覚悟さえできているなら、やってみる価値は大いにあるでしょう。¡Ánimo!(がんばれ!)

上に書いたようなスペイン語の基礎知識については、当サイト内の「スペイン語の玄関」でも説明していますので、ごらんください。


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